拾ったエロ本で焼いも今でもたまに見かけますが、なぜか川辺にはエロ本が落ちているものです。たぶんエロ本の処分に困った人が捨てたのでしょうが環境のためにはよくないのでやめましょう。 そんなエコロジーな僕らが中学生のころ友人5人と川辺で遊んでいて、だれかがエロ本を見つけました、 「エロ本発見!」とだれかが言えば全員で集まって読書の時間です。「お前めくるの早いよ!」とか「こんなエロい子としてみてぇなぁ~」とかひとしきり満喫 したあと、他にもエロ本が落ちていないか捜索隊が結成される事となります。もちろん全員志願して1時間ほどすると5冊くらいエロ本があつまりました。 集まった本を読んでいると流石にお腹いっぱいになってきて「女の裸はもういいや」と、みんなずいぶん枯れた気持ちになってきます。そうすると困る のは集まったエロ本の処分です。本当は持って帰って有効活用したいのですが、なにせ川辺に落ちていたので汚れやゴミなどがついていてそこまでは出来ませ ん。みんなで「どうする?」と話していると誰かが「いも焼かない?」と言いました。 すぐさま全員一致で焼き芋をする事になり、まず芋を入手しなければとみんなで財布の中身を確認します、、、、、、、みんな合わせて200円。とて も全員の芋を買うのは無理です。しかし僕らは困っていると必ず誰かがアイデアを出します、「無人販売なら100円で芋買えるんじゃない?」 無人販売を知らない都会の人たちに説明すると、農家の人が自宅や畑に簡素な小屋を建てて、そこに収穫した野菜を並べて無人で売るところです、値段 は大抵一袋100円で小屋に備え付けの貯金箱にお金を投入します。僕の近所にはいまだにあって、たまに散歩がてらに野菜を購入する事があります。また基本 的に人の善意を信頼しなくては出来ないシステムですがたまに防犯カメラがついている無人販売もあったりして嫌な気分になる事もあります。 さてみんなで最寄の無人販売の場所まで行きます、「さつまいも」が無い、その代わりに「里芋」が。そこでみんなでシンキングタイムです、どうやら「さつまいも」は季節的にないようだ、しかし焼き芋はどうしてもしたい、果たして「里芋」で代用できるだろうか?結局どうしても焼き芋をしたかった僕らは里芋を2袋買って川辺に戻りました。 テレビとか漫画とかで知った知識を頼りにエロ本を使って里芋を焼きます。この頃はもう夕方近くなってきていてみんな空腹なので芋が焼けるのが待ち きれません。エロ本が全て焼けた後、芋を掘り返してみると十分に火が通っているようでなんとか食べられそうです、アツアツの芋をふーふーと冷ましながら皮 をむいてカプリと一口、すると誰かが「里芋だ」と一言、そしてみんなが口々に 「まずいな」 と文句を言い出します、「里芋」を食べて「里芋」の味がする事に不満を唱える不思議な僕らはきっと焼き芋風に焼いただけで「やきいも」っぽい味になることを期待していたのかも知れません。「この次はさつまいも買って来てやろうぜ」と約束してその日は皆家に帰ったのですが、結局その後焼いもをする事はありませんでした。 |