あの頃の、男の子のはなし

あの頃の僕たちは好奇心とくすぐったい気持ちで出来ていました。 思春期の思い出を綴るエッセイです

男子校とも共学とも違う「男子クラス」だったよ

 「だから何さ?」と聞かれると困っちゃいますが、とりあえず淡々と書いていきます。

僕の高校は私立で共学なのですが何故か1年生の時だけ男子と女子のクラスが別々でした。「何故?」と思ってしまいますが1年生の時だけ柔剣道などの授業があったので別々だったのでしょう。クラス分けは理系or文型と柔道or剣道の選択授業によって行われます。僕の選択は文型の柔道クラスでした。

男子クラスですから当然右を見ても左を見ても野郎ばっかりです、しかも僕のクラスの担任は県警に柔道指南している(わかる人にはわかると思いますが、警察の柔道は社会人最強です)先生だったので女の「」の字も無いクラスでした。先生だけで言えば「男塾」の卒業生にしか見えません。

クラスは男ばかりでも同じ校舎に女子はいるのですぐさまグループ交際みたいな感じになります。自分のクラスの仲良しグループの中に1人でも彼女 が出来ればたちまちその子の仲良しグループ全員と仲良くなれるわけです。中学の時にも男女の仲良しグループみたいのはありましたけどすごく彼女or彼氏が早く欲しいオーラが出てて「高校ってすごいなぁ」と思っていました。普通の共学校より彼女が出来る確立高かったんじゃないかと思います。

授業中のクラスは野郎臭の漂う感じで夏になればズボンを下ろしてYシャツのボタン全開で授業を受けます。服装や髪型にはきびしい学校だったのですがこれは黙認されます。休み時間などに話す話題はほとんどがHな話題でした。

そんなクラスで一番人望があったのが少しヤンキー入ってる生徒でした、進学高なので他にそういう生徒はおらず、そして何よりも重要なのですが入学時クラス内で彼女が居て尚且つ彼はBまで済ませて初体験目前だったのです。

休日明けの月曜日、彼は僕達に性体験の進捗状況を克明に解説してくれたのでみんなが彼の話を聞きたがり、そして「彼ならやってくれる!」と皆から期待を抱かれてました。

そんな彼があるとき非常に困った事をしてくれました、やめとけばいいのに隣クラスの生徒と喧嘩をしたのです。

彼はボクシングをやっており、体も鍛えていたので弱いと言う事は無かったでしょう。しかし相手が悪かったのです。隣のクラスと言うのは、日本中からスポーツ特待生として招聘されてきた全国レベルの奴らだったのです。

当然彼らは喧嘩などしません、大会に出られなくなるからです。喧嘩になった時も相手の生徒は殴り返そうとしなかったそうです。この時から僕のクラ スと隣のクラスはお互いに敵視するようになり、結局その恨みはスポーツの席で堂々と返される事になります。毎年のイベントとしてクラス対抗柔道大会が開かれるからです。

想像してみてください、全国レベルのラグビー部やサッカー部、野球部のエリート達との柔道を。身体能力が違いすぎます、当然彼らも授業で柔道を習っています。唯一の救いは全国レベルの柔道部員は審判役をやるので大会に参加しない、と言う事のみです。

もうコテンパンにやられました、5対5で戦い勝敗数で勝ち負けを決めるのですがもちろん全敗です。大将戦は遺恨の残る二人によって戦われて見事に一本負け。多少乱暴に投げられましたがあくまでスポーツマンらしい態度を貫いた隣のクラスには敬意さえ感じてしまいます。

僕の男子クラスはこんな感じでした。当時は「男ばかりってやだな」と思ってましたが今思い返してみると「男子校と共学のおいしいトコどりで結構良かったかも」と思います。