あの頃の、男の子のはなし

あの頃の僕たちは好奇心とくすぐったい気持ちで出来ていました。 思春期の思い出を綴るエッセイです

一番気持ちイイあれ

 「最高に気持ちの良いHとは?」という難しい命題に答えるにはまだまだ人生経験の未熟な僕は「今のところあれが一番だったな」という思い出があります。

高校を出たての頃の話ですが、普段から傍若無人な僕に耐えかねた最愛の彼女に振られかけた事があります、「バイト先で出会った紳士的な男の子が好きになってしまって付き合うことになったから別れてくれ」とこう来たわけです。

正直僕はその言葉を電話で聞いて非常にショックを受けたのですが、「男子たるもの云々」と言ったアナクロな価値観を持った僕は平静を出来るだけ装います。まして彼女に「別れたくない」などと言えるわけもありませんでした。

それでも未練がましく少しの思い出話のあと、「じゃあサヨナラ」と言った段階に来て彼女は「あなたは別れても大丈夫なのか?」と聞かれて言葉がつ まります、「全然大丈夫だ」と言うセリフを何とか振り絞ろうとしていると、息が切れ目からは涙がこぼれてきました。そしてようやく「本当はすごく悔しい」 とだけ言うともう僕は涙を抑えることが出来ずにただ泣く事しか出来ませんでした。

彼女の方でもまさか僕が泣くとは思ってなかったらしく「バカ、あなたはバカよ」などと言いながら彼女の方でも泣いているようです。・・・ものすご く書いてて恥ずかしいのですが、二人して泣き疲れた頃になるとお互い「別れたくない」と言うことになり、あっと言う間にヨリが戻ったのです。

そして居てもたってもいられず、免許とりたての僕は親の車を借りて夜道を彼女の家まで飛ばし、そのまま誰にも追いかけてこられないように(追いか けて来る人はいないのに)隣の県まで車を飛ばしてその中で彼女を抱きました。そのSEXの気持ちよさと彼女を取り戻した満足感で上機嫌だった僕はそのまま 服を着ないで全裸で車を運転して彼女を家まで送り、帰宅しました。

喧嘩した後のSEXが気持ちよいとは結構言われているようですが、確かにその通りで僕の中で彼女への愛情がはちきれんばかりの状態でのSEXの快感はなかなか忘れられません。おそらくこれが一番「気持ちよかった」SEXです、精神的な問題ですね。

えー、当然ながら全裸で公道を運転するのは法律に反します、真似しないで下さい。信号待ちなどで偶然僕の裸を見てしまった方々、申し訳ありませんでした二度としません。