あの頃の、男の子のはなし

あの頃の僕たちは好奇心とくすぐったい気持ちで出来ていました。 思春期の思い出を綴るエッセイです

洞窟探検!!

 数ある映画の中で僕が一番好きな映画は「グーニーズ」です

グーニーズを知らない人のために簡単に説明すると
両親の借金で街を追い出されるのが目前に迫った主人公マイキーとその仲間たち「グーニーズ」はある日屋根裏部屋で海賊ウィリーの宝の地図を見つけ宝探しに 出かけることに、そこへ偶然ギャング団が現れ財宝を巡って追われることに、、、なんて言う感じのスピルバーグ製作の有名なアドベンチャー映画です。

 
小学生の頃この映画を見た僕たちはすぐに影響されて探検隊を結成しました、チームの名前を決め、チームのマークを決め、メンバーの証である会員証!?を作り、合言葉を決め、みんなで探検に必要であろうアイテムを集めます、

懐中電灯、カンパン、武器としてパチンコ、松ヤニを塗った松明など、なんか防災グッズみたいですがそれらしいものを家から持ってきたり作ったりしたあとは探検に出発するだけです。

友人ひとりの情報によると「川のそばに昔の防空壕のあとがある」
とのことで僕たちは早速その防空壕へ向かいます。

防空壕へつくとなにやらロープが張ってあり、どうやら子供が勝手に入らないようにしているようです。そのロープを普通によけて入ろうとした時、友人の一人が
「この防空壕には怪しいおじさんが住んでいて子供にイタズラするらしいよ。」
なんてことを言います。
余計なことを本当に嫌なタイミングで言うものですが、この一言で僕らはいっぺんに防空壕に入るのが怖くなってしまいました、それでもなんとか入ろうとすると誰かが
「エロ本が落ちてる!」
と叫びました、これで僕たちの中では「怪しいおじさんが住んでいる」のが決定事項となり「やっぱやめとこう」と防空壕には入らず帰りました。この時はまだ「そのエロ本を拾おう」と考える人間はいませんでした。

その後他の冒険の候補地が見つからず、探検を一度もする事なく探検隊は自然消滅しました。 中学に入った頃、たまたまその防空壕の近くまで来た 僕はこのことを思い出し一人で中へ入って見ましたがもちろん怪しいおじさんも居なければ防空壕も数mで行き止まりになっていました。あの時勇気を出して中 に入っていたら僕らの良い秘密基地になっていたかも知れません、もしかしたらすでに他の子供たちが秘密基地にしていてロープを張ったのかもと思い僕は少し 苦笑しました。

最後に男のお子さんのいるお母さんに一言、
僕らはファミコンが大好きでしたし、塾に通っている子も何人か居ました、でも冒険も大好きでいろいろな形のいろいろな思い出が残っています、あなたが気づいていないところで今日も大冒険をして来てるかも知れませんよ?
聞いても教えてはくれないでしょう、
だって「大人には秘密」は冒険のルール第1条ですから。